女子のフットサルもこんなにすごい! 白熱の全日本選手権

9日、北海道・釧路で行われていた第11回全日本女子フットサル選手権は最終日を迎え、決勝でアルコイリス神戸(関西/兵庫県)が丸岡ラックレディース(北信越/福井県)3-1で勝利し、大会連覇を飾った。
7日に開幕した今年の全日本女子フットサル、大会3日目となるこの日は準決勝と決勝が開催。

準決勝はまず、前回王者の神戸がシュートアニージャ(関東2/神奈川県)6-1で撃破。もう一方では、丸岡が過去4大会で2度の準優勝を誇るバルドラール浦安ラス・ボニータス(関東1/千葉県)を接戦の末2-1で下し、初の決勝進出を果たした。

決勝は、堅守からの速攻が武器の丸岡に対して神戸が優勢に試合を進めるも、GKの好守などもあり競った展開に。しかし、1-1で迎えた34分、神戸がセットプレーで勝ち越すと(フットサルの公式戦は20分ハーフ)、終了間際にも追加点。見事、大会史上2チーム目となる連覇を達成している。

湿原の風アリーナ釧路で行われた白熱の準決勝と決勝のハイライトがこちら。

動画を見ても感じられる通り、年々レベルが上がっている女子のフットサル。

ポルトガル語で「虹 (Arco iris)」の意味を持つアルコイリス神戸は、元INAC神戸の井野美聡選手(アルコイリスの6番)が2008年に立ち上げたクラブで、ここ4大会で実に3度目の全日本制覇。チームについては神戸市が今年1月に公開したこちらの紹介動画が詳しい。

一方、準優勝に終わった丸岡RUCKレディースは中高生中心のチームで出場。丸岡は福井県でもサッカーどころとして知られ女子のプレー人口も多く、丸岡RUCKは昨年までU-15の全日本女子ユースフットサルを連覇(今年は準決勝で敗退)。サッカーでも丸岡RUCKガールズが今年、全国少年少女草サッカー大会で初優勝を飾っており、代名詞である赤いユニフォームは今後も各年代の大会を賑わせそうだ。

 

11回全日本女子フットサル選手権で丸岡RUCKレディース準優勝

ネットのスポーツニュースを見ていたら、全日本女子フットサル選手権大会でアルコイリス神戸が優勝という見出しが。

先週末に釧路市で大会が開催されていたことをすっかり失念してました。

丸岡RUCKの成績はどうやったのやろ、とグルったら、一次リーグ突破に終わらず、なんと準優勝でありました。

おめでとうと言ったら良いのか、それとも残念と言うべきなのか?

やっぱりおめでとうやろね。高校生チームで大人相手にこの成績ですもん。

まだまだ成長過程の彼女たち。次が楽しみです。

打倒、アルコイリス。そして日本一。

ところで、今週末のフットサル日本女子代表候補トレーニングキャンプに北川夏奈選手に加えて高尾茜利選手も選出されてましたね。

みんな目指せ、日本代表。

<丸岡RUCKを勝手に応援する会、吹田支部長(ただいま会員は私と嫁さんの2名)>

 

11回全日本女子フットサル選手権3日目(最終日)

準決勝、決勝が行われ、さきほど全日程が終了しました。

準決勝にすすんだ4チームは
Shoot anilla 
arco-iris KOBE
丸岡RUCKレディース
Bardral浦安Las Bonitas
4チーム

準決勝の対戦カードは

Shoot anilla - arco-iris KOBE
丸岡RUCKレディース - Bardral浦安Las Bonitas

1カード「Shoot anilla - arco-iris KOBE

初出場のShoot anillaに対し、昨年チャンピオンのarco-iris KOBEが怒濤の攻撃をみせ、わずか開始5分で4得点を奪いゲームを決定づけます。Shoot anillaは、arco-iris KOBEのゴールが見えたら打つという姿勢に、対応する間もなく失点を重ねてしまった形になりました。その後も1点を奪われ、arco-iris KOBE5点差を付けられましたが、1点を返し前半を折り返します。後半に入り、Shoot anillaは落ち着きをとりもどしましたが、得点を奪うには至らず、後半に1点を追加され1−6で敗戦。arco-iris KOBEは昨年チャンピオンの貫禄をみせた形になりました。

決勝戦、一つ目のいすは、arco-iris KOBE。連覇なるか。 

2カード「丸岡RUCKレディース - Bardral浦安Las Bonitas

昨年、引き分けている両チーム。今年はどういう形であれ決着がつく2チーム。
ゲームは非常に拮抗したものに。先制したのは浦安。前半10分に決めてリードを奪います。丸岡はやはりこの試合も先制を許してしまいますが、すぐさま同点に追いつきます。前半は1−1の同点で終え、後半へ。後半残り6分試合が動きます。リードしたのは丸岡。予選から見てきた彼女らの逆転劇がこの試合でも起きます。浦安は追いつくべくパワープレーを開始しますが、丸岡の初戦VEEXで受けたパワープレーの時のディフェンスと見違えるようなディフェンスの前に得点を奪う事ができずに試合終了。2−1で丸岡ラックが勝利しました。浦安、悲願の初優勝には届きませんでした。

決勝戦、二つ目のいすは、丸岡RUCKレディース

決勝戦の対戦カードは

arco-iris KOBE - 丸岡RUCKレディース

まずは結果から、優勝したのは「arco-iris KOBE」連覇をなしとげました。
結果だけを書くのは簡単ですが、試合はとても白熱したものになり、正直ここまで苦しんだarco-iris KOBEを見たのは初めてかもしれません。

さい先よく先制したのはアルコイリス。開始3分に関灘(9)が決めます。丸岡ラックはこの試合もやはり先制を奪われる事に。しかし今までと違うのは、相手がアルコイリスという事。このまま点差が開いていってしまうのかもと思っていた人もいるはず。試合もその様相を呈していました。アルコイリスの精度の高いシュートが数えきれないほど、丸岡ラックのゴールを襲います。いつ失点してもおかしくないほどのシュート本数と精度。何度となく、ゴレイロを中心に体を張って止めるシーン、ポストにはじかれるシーンを見る事になりますが、前半16分に得点を奪ったのは、丸岡ラックでした。またしても同点に追いつく丸岡ラック。前半は1−1で折り返す事に。

後半も、前半同様の展開に。しかも、アルコイリスのシュート本数はさらに増します。でも、得点が奪えないアルコイリス。丸岡もチャンスは作りゴールに近づきますが、こちらも得点にはならず。両者、ゴレイロを中心に守ります。

しかし、頑張っているからといって両者に勝利はあたえてくれないのが決勝戦。どんな形であれ決着はつきます。それを掴んだのは、アルコイリス。後半何本目のシュートかわかりませんが、コーナーキックからのボールを若林(19)が決めてこれが決勝点に。その後、試合終了直前に、得点を奪いにきた丸岡ラックのミスから井野(6)が追加点を決め試合終了。

この瞬間、アルコイリスの連覇が決まりました。

今大会ベストゲームだったと思います。昨年を含めても、このゲームを超えるゲームは無かったように感じます。会場も、両チームのシュートやディフェンスに思わず声がでるほどでした。何度シュートを止められても、自分達を信じて打ち続けたアルコイリスの選手。
先制を許しても同点に追いつけると信じて走り続け、同点に追いついた丸岡ラックの選手の笑顔。
決勝点を決めた若林のガッツポーズとそれに走り寄る満面の笑顔の井野。
その瞬間でも下を向かずに笑顔を絶やさず、挑み続けた丸岡ラックの選手。
終了の合図とともに、アルコイリスの選手が見せた安堵と喜びの入り交じった表情と、笑顔を絶やす事無く戦い続けた丸岡ラックの選手が初めて見せた涙。

こんなシーンをファインダー越しに見る事ができるから、フットサルはやっぱ楽しいんだなと改めて思いました。
来てよかったよ、釧路!
来年はどこだ??今から楽しみで仕方が無い。
北海道も好きだけどー、やっぱ来年はもうちょっと暖かいところがいいかなぁ()

 

[第11回全日本女子フットサル選手権]

arcoiris KOBEが2連覇達成(2014/11/19

201411192221分 カテゴリ:全日本女子選手権

▼丸岡RUCKレディースが大会中に急成長

女子の日本一を決める第11回全日本女子フットサル選手権が11月7~9日の3日間、北海道釧路市にある湿原の風アリーナ釧路で行われた。
全国の予選大会を勝ち上がった16チームが熱戦を繰り広げ、昨年圧倒的な強さを見せたarcoiris KOBE(関西代表/兵庫県)が今年も強さを見せつけて2年連続3回目の女王の座に輝いた。

釧路に駆けつけたサポーターと一緒に。

予選は4チームずつ4グループに分かれて総当たりのリーグ戦を行い、各グループ1位のみが予選リーグ通過となり、shoot anilla(関東第2代表/神奈川県)、arcoiris KOBE、丸岡RUCKレディース(北信越代表/福井県)、Bardral浦安Las Bonitas(関東第1代表/千葉県)の4チームが最終日の準決勝へ進出した。

[ 準決勝 ]
shoot anilla
 1- arcoiris KOBE
丸岡RUCKレディース 2- Bardral浦安Las Bonitas

決勝に進んだのは予選リーグから攻撃力を爆発させ続けたarcoiris KOBEと、大会中にも急成長を見せて関東代表のVEEX TOKYO LadiesBardral浦安Las Bonitasを撃破した丸岡RUCKレディース。

圧勝で決勝進出を決めたarcoiris KOBE(手前側)

初の決勝進出に喜びを爆発させた丸岡RUCKレディース。

 ▼圧倒的攻撃力のarcoiris、負けずに仕掛ける丸岡。

[ 決勝戦 ]
arco
iris KOBE 3-1 丸岡RUCKレディース

連覇に向けて気合充分のarcoiris KOBEと初優勝を狙う新鋭丸岡RUCKレディースの決勝戦は、会場中の人たちをとりこにするすばらしい試合となった。
開始からarcoirisが攻勢、ボールを持ったら誰でもシュートまで行く圧倒的な攻撃力を見せる。
前半3分、#9関灘が得意の右サイドで縦に突破を仕掛け、相手を振り切ってシュートを決めて先制。
縦への突破が速いとわかっていても止められない脅威のドリブルであった。

高速ドリブルから見事な先制点を決めたarcoiris関灘。

 その後も攻勢は続き、#6井野のミドルシュートがポストに当たるなど一気に得点を重ねるかという場面が続いたが丸岡RUCKは必死にプレスをかけながらゴレイラ#1浅野も必死のセーブを見せて耐え続けた。

耐える時間が多い中、要所で好セーブの丸岡RUCK浅野。

arcoirisほどの攻撃力に対する守備の時間が長いと身体的にも精神的にも疲弊し、反撃に出る力がなかなか残らずにマイボールになってもすぐに蹴り出してしまうチームは多いが、丸岡RUCKは前から激しくプレスする、ボールを奪えば自らドリブルで積極的に仕掛ける、ファーサイドにもう1人走っている、arcoirisボールになれば全力で守備に戻ることを常に続けても体力が落ちない。

物怖じせずに積極的に仕掛ける丸岡RUCK#7田中。

今大会一番の注目株、丸岡RUCK13高尾もガンガン仕掛ける。

徐々にシュートまで持ち込める場面が増えた丸岡RUCK16分、コーナーキックからarcoiris守備陣の隙をついて#13高尾がダイレクトで合わせて同点ゴールを挙げる。

一瞬の隙をついて丸岡RUCK13高尾が同点ゴール。

arcoiris、後半一気の攻撃

前半を1-1で折り返すと、後半も激しい熱戦を見せる。
女王arcoirisの基礎技術の高さ、スピード、パワー、気持ちの強さを前面に見せる姿と、若さあふれる丸岡RUCKの一生懸命に女王に立ち向かう姿に会場中がとりこになった。

トリムカップを制した兵庫県選抜のメンバーが今季加入し選手層が厚くなったarcoirisは、

様々なセットの組み合わせを見せて主導権を握る。

気迫あふれるプレーで連覇への執念を見せるarcoiris#6井野。

チームのためにバランスをとる姿が献身的であった#10中野。

昨年大活躍し、今年もPIVOとして役割を果たす#17藤田。 

丸岡RUCKは常に攻守に全速力のため、ひとりひとりはすぐに交代するもベンチで少し休んだらすぐにピッチに戻る脅威の回復力で対抗し、終始スピード感満載の試合展開に会場は大盛り上がりであった。

若いチームを引っ張る丸岡RUCK11小林。

同点のまま試合は終盤を迎えると、arcoirisが攻勢の時間が続いた後半34分に右サイドからのコーナーキックから#19若林が得意の角度からシュートを決めて勝ち越しゴールを挙げる。
前の試合でも決めた得意のパターンからのゴールで試合巧者ぶりを見せた。

躍動感あふれる#19若林が貴重な勝ち越しゴール。

さらに試合終了直前には後方からのロングボールをPIVOの#17藤田が絶妙に落とすと、前線まで走り込んだ#6井野がそれを拾ってこん身の力を込めてシュートを放ち、とどめとなるゴールを決めて3-1とし、試合を決定づけた。

優勝を決定づけるゴールを決めたarcoiris井野。

▼関東代表のいない決勝戦に

全国大会への出場枠が1枠しかない厳しい関西予選を勝ち抜き、今年も強さを見せつけたarcoiris KOBEが全日本選手権2連覇で3回目の女王の座に輝いた。

優勝Tシャツに着替えて勝利のダンス。

入賞の4チームの仲のよい姿が微笑ましい。

全日本連覇を達成したのはFUN Ladiesに続いて史上2チーム目となったが、あまりの強さにこのまま連覇を続けていく可能性を強く感じるほどである。
さらに今年強く感じたのは全国的に女子フットサルのレベルが上がっている事であった。
日本代表経験者を多く抱える関東代表のBardral浦安Las BonitasVEEX TOKYO Ladiesでも予選リーグで苦戦し、これまでは第1回大会から常に関東代表チームが決勝戦に進んでいたが今大会で初めて関東代表のいない決勝戦となった。
全国各地域からすばらしいチームが続出してきているが、個人的には関東の巻き返しに期待したいところである。

決勝戦ですばらしい試合を披露した2チームは、技術、体力、精神的にも出場全16チームの中でずば抜けたチームであった。
スピード・パワー・テクニック・全力で戦う姿は迫力あるプレーを生み出し、会場中の誰もがそれらを感じ取り、自然と歓声が沸き上がる試合でこれまでの大会の中でもベストゲームといえるほどの内容であった。
これほどのゲームは男子でもなかなか見られないと断言できる。
女子フットサル界の成長は急加速していると言えるであろう。

日本サッカー協会の大仁会長から優勝の表彰状を授与される

arcoiris KOBEのキャプテン#9関灘。 

12月には日本女子フットサル代表がコスタリカで開催されるワールドトーナメントに出場する。
この大会で大活躍した選手たちも多数選ばれるであろう。
もっと多くの方に女子フットサルのほうにも注目していただき、応援していただきたい。